熟成酒と塗料再生が出会った理由
「縁をつなぎ、社会をつなぐ」- 武蔵塗料ホールディングス株式会社 福井裕美子 –
武蔵塗料ホールディングス株式会社 代表取締役社長
福井裕美子
玉乃光酒造の出会いをお聞かせください
最初のきっかけは、海外イベントでした。350年続く酒蔵が新しい挑戦をしていると聞いて、「それは面白そうだな」と思い、京都の蔵を訪ねたんです。
実際にお話を伺うと、「このままではいけない」「次の成長の軸を築かなければならない」という強い覚悟がひしひしと伝わってきました。
長く続く会社が、守るだけでなく変わろうとしている。
その姿勢に私は強く共感しました。
この熟成酒プロジェクトのお話を聞いた時、どう思われましたか?

私たちの会社にも課題があります。毎月発生する塗料の余剰です。
品質は問題なく余っただけなのに役目を終え廃棄されてしまう。その現実に何とか価値を生み変えられないかと、ずっと考えていました。
当時はまだ熟成酒と具体的につながる話ではありませんでした。ただ、「いつか一緒に何かできるかもしれない」——そんな関係が始まった段階でした。
それから約一年後、「熟成酒で一緒にできないか」というお声がけをいただきました。
熟成とは、時間をかけて価値を育てていくものです。それなら外装もまた、ただ作るのではなく意味を持たせることが出来るのではないかと思いました。
廃棄されるはずだった塗料をよみがえらせ、人の手が関わる工程へ変えていく。
熟成という“時間の価値”に、“人と資源のつながり”を重ねる。そこから新しい循環が生まれます。
そうして、このプロジェクトが動き出しました。
この熟成酒を誰に届けていきたいですか?

サステナブルという言葉を、私たちは単なる流行とは捉えていません。
企業が社会の中で存在する以上、価値を生み出し社会へ還元し続けることは責務であると考えています。
RINGは、時間を大切にする熟成酒であり、素材や人の価値を大切にする取り組みでもあります。
このお酒を通じて、「意味のある選択」をしていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。